M2Eのサービス「SweatCoin」が9月13日に海外仮想通貨取引所5ヶ所に上場する。
もともと2016年からイギリスでサービスが開始され、9,000万人近いユーザーを抱えている。
当初は、SweatCoinといってもブロックチェーンではなかったので仮想通貨ではポイントのようなものを付与していたが、NEARというブロックチェーンと提携し、SweatCoinをSWEATとしてトークン化し、今回の上場に至った。
このアプリは無料で利用ができ、1,000歩、歩く度に1SWEAT得られるという仕組みである。
広告を見たり、色々な指定されたミッションを達成することで、別途SWEATを得ることができる。
今回上場して1SWEAT=7円程度の価格がついているので、1,000歩、歩くと7円もらえることになる。
ただ、このもらえるコインは年々減少していく設計となっている。
このサービスはある意味広告モデルであり、9,000万人のユーザーがいることが価値となっている。
ただ、無料ユーザーが増えれば増えるだけ、もらえるコインが少なくならざるを得ないから、有料ユーザーなどをどれだけ増やせるかが成長の鍵となろう。
一方で、ライバルのSTEPNであるが、今回共同創業者のインタビューが掲載されていた。
インタビューからも分かるように、運営も上手くいっており、隠し球もいくつか抱えてていたりと、これからもまだまだ伸びそうな勢いを感じる。
STEPNのユーザーは自分で初期投資していることもあり、運動をせざるを得ない環境に追い込まれている。
ユーザー数自体はSTEPN100万人とSweatCoin9,000万人と大きな違いがあるが、デイリーのアクティブユーザーではここまで大きな差にはなっていないと思う。
これは、ユーザー特性の違いである。
STEPNユーザーは毎日使って少しでも収益を得たい(1,000歩30円以上)と考えている人たちであり、SweatCoinは歩く時についでにこのアプリを立ち上げて少しでも収益を得れればラッキー(1,000歩7円)と考えている人たちで、運動の頻度が違う。
実際に、Twitterのフォロワー数を見ると、SweatCoin 33万人に対し、STEPNは68万人と逆にSTEPNの方が多く、ヘビーユーザーが多いことが分かる。
こうしてみてくると、両方のサービスはユーザーの特性の違いがあるので、棲み分けが可能であり、勝敗が分かれるという話ではない。
では、仮想通貨への投資という観点で、どちらのトークンの価値が中長期的に上がりやすいかという意味では、広告モデルでないビジネスモデルを既に確立しているSTEPNに軍配が上がるであろう。
投資するという意味でSTEPN「GMT」推しとしたい。