高級ファッションブランドのGUCCIは今年5月、米国内の5店舗仮想通貨による決済を導入。
その後もこの支払い方法を受け入れる店舗を増やし、現在は直営店の約70%で対応可能となっている。
現在、取り扱っている仮想通貨はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)、シバイヌ(SHIB)、米ドルとペッグ(連動)している5種類のステーブルコインなど14種類。
今回、新たにAPE(エイプコイン)を追加すると発表した。
APEは、ユガ・ラボ(Yuga Labs)が所有する人気の高いNFTに関連するトークンである。
Yuga Labsは、世界で最も人気のあるアートコレクション「ボアード・エイプ・ヨット・クラブ(Bored Ape Yacht Club、BAYC)」だけでなく、CryptoPunksなど他にも有名な高級ブランドのNFTを持っている会社である。
このようなYugaLabsの高級なNFTを所有できるのは、当然ながら富裕層であり、業界の有名人も多く所有している。
APEはこのNFT保有者向けにエアドロップされており、YugaLabsのNFTを保有している人は、APEも保有している確率が高い。
しかもただ同然でAPEをもらったので、大きな利益を出しているといった状況だ。
APEをGUCCIの支払い方法に追加することは、富裕層のお客様を獲得できるし、手元にある利益がのったAPEを使わせることができる。
所詮あぶくぜにみたいなものなので、エアドロップを受けた保有者は喜んでAPEを使うのではないかと思う。
これは仮想通貨を利用した新たなマーケティング手法といえよう。