米ブロックロックがコインベースと提携し、仮想通貨取引に参入する。
これはビックニュースである。
なんせ、米ブラックロックといえば、1,200兆円を運用する世界最大の資産運用会社だからである。
コインベースの株価は4日、一時前日比で40%超上昇した。
仮想通貨相場の低迷を受け、同社の株価は2021年11月につけた最高値から9割近く下落していた。
提携は、具体的には、世界の金融資産を監視するブラックロックのリスク管理システム「アラジン」を通じて、顧客にデジタル資産の取引や管理機能を提供する。
コインベースの機関投資家向けシステムをアラジンとつなぐことで、デジタル資産への投資を、株式や債券など他の投資と一括で管理できる。まずビットコインから始め、徐々に機能を広げる。
機関投資家が新たな資産に投資する場合、投資資産の受け渡し、その評価、そしてリスク管理ができるかどうかが大きなポイントとなる。
もし、それができなかったら、機関投資家は組織上、その投資資産を運用の対象に取り込めない。
今回がそこが可能になったから、機関投資家がビットコイン等仮想通貨投資に取り組む姿勢が変わるきっかけとなろう。
コインベースにとったら大きな話で、機関投資家が直接コインベースを通じて仮想通貨取引をするのだから、ビジネス規模は非常に大きい。
アラジンが管理する資産は約2,700兆円になる。
これらの資産がビットコイン等仮想通貨に流れるようになると、仮想通貨市場も大いに活性化するのではないか。