TerraUSD(UST)が完全に崩壊した。
もともと、アルゴリズム?により1ドルを維持するように設計されていたが、結果的には1週間で1ドルから0.11ドルと約90%下落した。
もう1ドルには戻ってこないであろう。
というのも、Luna Foundation Guard(LFG)というTerraUSD(UST)の価値を守る非営利団体(中央銀行のようなもの)が、16日に声明を発表、USTのドルペッグを維持するために、多額の暗号資産を売却したと述べた。
準備金のビットコインはほぼ完全に無くなり、約8万ビットコインから約300ビットコインになったという。ビットコイン以外の資産も売却され、残りは投資家の補償に使われるようだ。
現在保有しているのは、大部分は、大幅に下落したUSTとテラ(LUNA)で、ほぼ価値は無くなった。
1/ As of Saturday, May 7, 2022, the Luna Foundation Guard held a reserve consisting of the following assets:
— LFG | Luna Foundation Guard (@LFG_org) 2022年5月16日
· 80,394 $BTC
· 39,914 $BNB
· 26,281,671 $USDT
· 23,555,590 $USDC
· 1,973,554 $AVAX
· 697,344 $UST
· 1,691,261 $LUNA
8/ As of now, the Foundation’s remaining reserves consist of the following assets:
— LFG | Luna Foundation Guard (@LFG_org) 2022年5月16日
· 313 $BTC
· 39,914 $BNB
· 1,973,554 $AVAX
· 1,847,079,725 $UST
· 222,713,007 $LUNA (of which 221,021,746 is currently staked with validators)
5月7日時点では4,000億円以上あった準備金が、TerraUSD(UST)の価格を維持する過程で使用され、このような状態になってしまった。
TerraUSD(UST)はアルゴリズムで価格が維持される仕組みだとか、言っていたが、準備金のオペレーションなどは、Luna Foundation Guard(LFG)という非営利団体に任されており、透明性はまったくなかった。
この崩壊の過程で、恣意的な動きをして、裏で儲けていたとしてもわからない。
振り返ってみれば、今回のLUNAとTerraUSD(UST)の急激な盛り上がりとその崩壊は、絵に描いたような詐欺の図式にも見える。
そもそも、アルゴリズムで価格維持をすると言いながら、中央銀行みたいな非営利団体を設けているあたりは、現在の社会の中央集権的な金融の仕組みと同じである。
要するに操作可能ということだ。
今回は自分は被害を被らなかったが、良い教訓になった。
自分の投資しているものについても、再度、点検してみようと思う。