アフガニスタンは、先日、アメリカが撤退して政権交代が起こり、タリバンが支配するようになった。
タリバンは方針として女性に教育を受けさせることを禁じている。
教育を受けれない女性は220万人いると言われている。
今、国連を中心にSDGsの動きの中で、世界的にこういった教育を受けられない人を救おうという動きが起こっている。
そんな中、Women for Afghan Womenは、アフガニスタンおよびアメリカ両国にて女性へと教育の機会と職業訓練を提供するための支援を行っている団体である。
今回、非代替性トークン(NFT)を扱う企業であるBookblocks.ioが、タリバンによる政権奪取の最中にあってもアフガニスタンの女性たちが教育の機会を得られるよう手助けを行うために、ニューヨークに拠点を置くこのWomen for Afghan Womenと提携した。
このBookblocks.ioは10月5日に非代替性トークン(NFT)を販売するようだ。
販売されるのはアメリカの作家であるルイーザ・メイ・オルコットからインスピレーションを得たアート作品。
NFTのコピーを2200枚鋳造する計画である。公開時の価格は0.025イーサリウム(ETH)、およそ75.54ドルから始まる。
今回、NFTから得られた金額の100%をこの寄付に充てる予定である。
このようにNFTは、寄付など社会貢献への応用が期待されている。
イーサリアム創業者のヴェィタリック・ブリテンの言葉を借りれば、NFTの仕組みは寄付など社会貢献を後押しするのに適しているという。
ここに、慈善活動を支援したいお金持ちがいるとする。この人たちは自分自身で、汗水垂らして活動したいわけではない。
慈善活動を支援して社会貢献したという名誉が欲しい。
一方、慈善活動家は、名誉というより、人と触れ合って汗水流して支援活動することで、支援した人から直接ありがとうと言われ感謝されたい。でも、慈善活動には資金も必要だが残念なことに資金がない。
そこで、NFTの出番だ。慈善活動に一定の資金を回すことを約束させ、その活動をNFTで証明する。
そのNFTを市場で売却し、名誉が欲しいお金持ちに買ってもらう。慈善活動家はその資金を慈善活動にあてる。
NFTを購入した支援家は、そのNFTをfacebookやTWITTER などSNSに掲示して自慢できるという流れだ。
一般的な人からいうと、そんなもの買う人がいるのかと思うが、お金に余裕のある人は、お金の使い道に困っているし、お金はあの世に持っていけないが、名誉はいつまでも残る。
お金に余裕のある人はまたお金の使う目的が違うのだと思う。
今回のBookblocks.io の新しい実験が上手くいくか、オークションの行方に注目して行きたい。