楽天グループは2021年8月30日に、スポーツ・音楽・アニメをはじめとするエンターテインメント関連の様々なNFTを発行・販売・購入・個人間売買することができる包括的なNFTプラットフォームである「Rakuten NFT」の提供を2022年春に開始する予定であることを発表した。
日本では、取引所のコインチェックが2021年3月にNFTのマーケットプレイスを開始、続いて、4月に(株)スマートアプリが、nanakusa https://nanakusa.io/ を、6月にLINEがNFTマーケットβを開始した。
また、メルカリ、ヤフー(LINEと提携)が、今後NFT市場に参入することを表明している。
今回、日本では、本命中の本命と言える楽天がNFTに参入することを発表し、大所のNFT参入は出揃った感じだ。
楽天NFTでは、購入者は楽天IDを利用して購入でき、IP(知的財産)保有者はブロックチェーンに関する専門知識を有していなくても、自分で技術開発を行うことなくNFTを発行・流通させることが可能など、ユーザーにとってわかりやすい仕組みにするそうだ。
楽天市場は5,300万人のアクティブユーザーを抱え、日本では最大級のアクティブな顧客層を保有している。
そこに楽天ウォレットという仮想通貨取引所、楽天ポイント、楽天カード・楽天証券・楽天銀行などの金融サービスが加わることによって、多くのシナジー効果が発揮されよう。
NFTは一部仮想通貨ユーザーだけのマニアックな取引から始まっているが、楽天のように日本でも大手IT企業が参入することで、市場は一気に広がっていくものと思われる。
数年後には、日本でも当たり前のように、NFTを個人で作成して売買する時代が来るであろう。