ビットコインはデジタルゴールドとも呼ばれ、通貨のインフレヘッジ手段として近年機関投資家の間でも利用されてきた。
ただ、今回のビットコイン急落を受けて、伝統的なインフレヘッジ手段である金を見直す動きが出てきた。
下図は機関投資家が利用するNY金先物の過去1年あまりの動きである。
昨年8月頃ピークの価格をつけ、2,089ドルを付け、今年3月の1,673ドルまで、約20%下落した。
同時期、知っての通り、ビットコインの価格は、11,200ドルから55,000ドルまで約5倍に上昇した。
逆相関している。
直近をみると、ビットコインの急落を受けて、金の価格が急上昇している。
これまた逆相関である。
機関投資家はビットコインをインフレヘッジに用いる金の代替資産をして考えて投資したが、あまりにも大きい急落にビビってしまい、一旦ビットコインを売却して、金に資金を戻したと動きといえる。
ここ1年ほど、仮想通貨市場は、どんな銘柄でも価格が上がるややバブル的な動きをしてきたが、このような足の早い機関投資家の資金流入が一旦落ち着きを見せる中、仮想通貨銘柄もより選別した動きとなっていくのであろう。
今後は投機というより、投資をいう観点がより重要になるであろう。