時価総額で世界一になった自動車会社の米テスラが余剰資金で約1,600億円のビットコインを購入した。将来ビットコインでの代金決済を受け付けるという。これを受けてビットコインは急騰。
米マイクロストラテジー、米PAYPAL、そして今回の米テスラなど、米企業が巨額をビットコインに投じ始めた。
なぜ、このような動きになるのか。
答えは、この米マイクロストラテジーCEOのインタビューにある。
要するに、通貨価値の下落から資産を守るということです。
現在はコロナ対策で、世界中で通貨が発行されており、簡単に安い金利でお金を借りることができます。通貨のバーゲンセールといったところでしょうか。
景気が悪いはずなのに、株価は高値を更新し続け、不動産価格は一向に下がりません。
少しでも価格が下がると待っていたとばかりに、株も不動産にも買いが入ります。
株や不動産に投資しても利回りが取れないままです。債券や預金は話になりません。
企業は株価や社債で資金調達したが、コロナの状況で設備投資もできず、現預金の置き場に困っている状況です。
一方、ビットコインはというと、通貨と異なり、発行額がプログラムでが決まっており、発行しすぎて価値がなくなることはありません。
現実の通貨、株式、不動産、金などのように、資産価値を維持するためのコストが遥かに低いといえます。
なので、ビットコインをみんなで買えば上がるだけです。テスラが1,600億円購入しただけで、こんなにビットコインの価格はあがるのです。
たった、1,600億円です。世界の5,000兆円以上ある株式市場の資金のたった1%50兆円の資金がこのビットコインに向かったらどうなるでしょうか。
ツイッターのフォロワーを46百万人持つ、イーロン・マスクの宣伝効果は絶大です。今回の件を受けて、金余りの企業は我を我をとビットコイン購入に走っていくでしょう。
そして、通貨当局との規制との戦いになっていくと思います。