では、為替取引についてはどうか。
現在、円からドルを購入する時は、円とドルの交換なので、ドルを持っている人を探さなければなりません。
個人同士では見つかりっこないので、ドルを手元に準備してくれている銀行で取引をします。
銀行がオファーしているレートでドルを購入します。もちろん、この時為替手数料がかかります。
銀行はというと、銀行同士や中央銀行と取引しながら、ドルの過不足を調整しています。
これは、為替取引に銀行が介在するので、中央集権的な取引と言えます。
一方、仮想通貨市場では通貨を交換するのに、2通りのやり方があります。
例えばビットコインをイーサリアムに交換するとしましょう。
1つ目はコインチェックやGMOコインなど仮想通貨取引所で購入する方法です。
取引所が1ビットコインあたりどのくらいの価格で販売するかレートを提示しているので、どのレートに従って、イーサリアムを購入します。この時交換手数料がかかっていいます。
もう一つの方法は、株式市場のような取引方法です。
つまり、仮想通貨取引所にはオファー、ビットの板がありますので、そこにイーサリアムを1ビットコインあたり、いくらの価格でどのくらいの枚数を購入するか希望の注文を出します。
逆にイーサリアムを売ってビットコインに交換したい人がイーサリアムの売却するために、価格と枚数を提示しているので、価格と枚数が合致すれば、通貨交換されます。この時、取引所に少し手数料を払います。
この手数料は先程の取引所から購入するのに比べたら遥かに安いです。
この後者の株式市場のような取引は、個人同士がやり取りをしているので、現実の為替取引のように銀行からドルを購入するよりは、進化していますが、まだ中央集権的な取引の域は出ていません。
そこで近年、これをさらに進化さえた分散型取引所というものが登場しました。その中でも人気もあり、取引量お多いUniswapを例にとって、分散型取引所について説明します。
次回に続く。