なぜ、2020年に入り、一時下火であった仮想通貨(暗号通貨)市場がこんなに盛り上がってきているのか?
その原動力は、間違いなくDeFi(分散型金融)であろう。
DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーン上に構築された金融アプリケーションのことを言う。
DeFiによって一体何が変わったのだろうか?
リアルな金融機関、例えば銀行を思い浮かべよう。
預金取引といえば、現金(円)を銀行に預けて利息をもらうことを言う。
一方、銀行は個人や企業にお金を貸して、貸出利息を得る。
個人が個人や企業に直接お金を貸すことはない(一部ソーシャルレンディング等のサービスもありますが・・・)。
一回銀行にお金を集めて、銀行が貸出をするといった流れです。
これは中央集権型の金融と言えるでしょう。
仮想通貨(暗号通貨)市場ではどうかというと、まず円をビットコインなど仮想通貨に交換します。
ビットコインをCompoundのようなレンディングのアプリに預けます。一定期間預かると、利息がもらえるという仕組み。
借りる場合は、仮想通貨の担保を入れる必要がありますが、担保価値の例えば75%までは借り入れができるという仕組みです。
現在はアプリ開発企業が間に入るので、完全に分散化にはなっていませんが、いずれ預けるユーザーと貸すユーザーが直接やり取りするようになるでしょう。
これが分散型金融の仕組みです。
使う側のメリットは、リアルな銀行を通すより、はるかにスピーディーであり、コストが安いという点でしょう。
銀行窓口で時間を取られたり、銀行に手数料を中抜きされなくなります。
次に、為替取引を例に、中央集権型と分散型の違いを考えてみます。