対外純資産とは、政府や企業、個人が海外で保有する資産から、海外投資家らの対日投資を示す負債を差し引いたもので、364兆5,250億円となり、29年連続世界一です。
対外純資産が多いというのは、日本以外の国(海外)に多くの労働力やサービスを提供した結果だということです。海外に純資産を持っているから、お金持ちの国とも言えますが、これで日本国民全体の所得が増えたわけでもありません。日本の労働者はこの恩恵を受け取れません。海外に貸しっぱなしのお金です。
日本国民を豊かにするためには、日本の国民の労働者の所得を増やさなければなりません。国民の所得を増やせば、国内消費が増えて、その増えた消費に応えるため、国内の設備投資等が増えてと、お金が日本の中を回転し始めます。
この循環を作っていかないと、今のままでは、海外の方は日本のおかげて豊かさを感じるけど、日本国民自身は、豊かさを実感できず疲弊していくということになりかねません。
日本は世界一のお金持ちだけど、日本国民は豊かさを感じず貧乏ということです。
日本の国のこの状況が変わらないと仮定すると、この貧乏から抜け出す方法は、資産運用で海外の株式、または海外に資産を持つ国内のグローバル企業の株式に投資することです。国内の預金にお金を置いておいても何の解決にもなりません。いつまでも豊かさを実感できないということです。
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