■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
2,983.10
(-28.77)
香港ハンセン
23,092.52
(-335.63)
ドイツDAX指数
6,975.87
(-26.04)
NYダウ
11,370.17
(+11.01)
速報値
日経平均
10,232.33
(+91.23)
日経225先物(シカゴ)
10,270
(+25.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(円→ユーロ→ドル)
ドル−円
83.95
(+0.49)
ユーロ−円
111.33
(+0.45)
ユーロ−ドル
1.3262
(-0.0023)
●債券
米国10年債
3.21%
(+0.09%)
速報値
日本10年債
1.25%
(+0.07%)
●商品
NYMEX原油先物
88.37
(-0.43)
NYMEX金先物
1,379.30
(-30.40)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも下落。
・追加利上げや不動産税の導入など、中
国当局が資産バブル抑制策を強化すると
の懸念が広がった。
(欧州)
・欧州株は下落。
・下落となったものの、アイルランド議会
が一連の財政決議案を相次いで可決したこ
とで、市場に安心感は広がり、下値は限定
的であった。
(米国)
・米国株は小幅上昇。
・コストコやホームデポ等の大手小売の
業績改善を好感し、買いが入った。
・ただ、前日、発表したブッシュ政権が導
入した大型減税の2年間延長について、景気
浮揚効果への期待と財政赤字の拡大懸念が
入り交じり、米長期金利が急上昇した。
・これにより、主要通貨に対してドルの
買い戻しが加速するして、株式市場は上値
の重い展開となっている。
(まとめ)
・米国株は上値も下値も堅い相場となっ
ている。
・下値はFRBによる量的緩和策によるマネ
ーの流入が支えており、上値は株式上昇
による長期金利上昇、これに伴うドル高
が重しとなっている。
・今後もこの状況はしばらく続くであろう。
・8日、中国人民銀行の委員が米国の財政
の実態は欧州よりはるかに悪い。欧州債務
問題が落ち着けば、市場の関心は米国の財
政状況にシフトし、米国債とドルが下落し
ていくであろうと予測した。
・また、中国はまだ未利用の莫大な内需を
抱えており、この需要により来年は原油な
どの国際商品価格が大幅に上昇するとの
こと。
・どちらもごもっともな意見である。
・欧米は高水準の債務に苦しんでいる中、
中国は高水準の債権(貯蓄)があり、余裕
が異なる。
・これからは余裕の中国が人民元を切り上
げで通貨価値を上げ、いよいよ海外のもの
を買いまくる時代がくるであろう。
・これで世界の発展の構図は欧米中心の
経済からアジア中心の経済に大きく切り
変わる。
・人民元切り上げはそのサインである。
・このサインを見逃さず、中国を中心とし
たアジアにそろそろ本格的に投資する時で
あろう。