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国際会計基準(IFRS)導入の影響

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おはようございます。

本日は、知り合いの会計士の意見を掲載
します。

今後の日本の株式市場に影響を及ぼす内
容なので、少し長文になりますが、是非
ご一読下さい。

■ トピックス
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【商社、保有上昇株を圧縮】

・大手商社が国際会計基準IFRS)の
導入による業績への悪影響を防ぐため、
保有上昇株の圧縮を進めている。

2010年2月27日 日経新聞

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■ コメント
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◆IERSの概要

IFRS導入に向けての議論が活発化して
きた。

・IERSは(「イファース」か「アイ・エ
フ・アール・エス」と読みます。「イフ
ァース」が一般的。

・各論は置くとして、総論とその影響を
大づかみしてみたい。

1.いつから導入か?
・2010年3月期決算の企業から早期適用が
許容されている。

・強制適用の時期は、2012年に判断する
とされている。

・2010年3月期から早期導入するとされて
いる企業は住友商事などがある。

IFRSに拠った場合の財務諸表の雛形例
示など、現在急ピッチで、関係諸法令の
改正が進んでいる。

2.対象は?

・一定規模以上の上場企業とされている
が、まだ未定。

新興市場上場会社や売上高・純資産な
どの財務数値が小さい規模の上場会社に
ついてどこまで適用するかは検討中と思
われる。

3.原則主義であり、個別細則は文書化
されない。

・日米始め、会計制度が戦前から根付い
ている国では、会計に関するルールは、
非常に複雑化しており、明定されていな
いルールの抜け穴を利用した不祥事が
横行し、弥縫策として、ルールを細分化
し、明文化してきた。

IFRSは、原則を粛々と記述したものに
過ぎず、個別細則を公表する意思はない
ため、適用に当たっての個別の実務判断
は各企業と監査人の協議に委ねられる。

4.現状日本基準との差異は?

・日本基準による財務諸表が古くは税効
果や退職給付などの基準が追いついてお
らず、レジェンド注記を付されていたが、
その後の基準整備により、ほぼ追いつい
て来ている。

・ややテクニカルになるので、詳論は避
けるが、例えば、のれん処理の一括処理
など、影響が大きい項目も多い。

5.情報システム整備に費用を要すると
の指摘があるが。

・確かに、グローバルに展開している大
企業では、基準相違の対応にシステム対
応が不可欠であるし、更に多くの子会社
と歩調を合わせてともなれば、少なから
ぬ費用は要する。

・ただし、監査人との計算上の前提条件
についての合意が重要なポイントであり
、多くの上場企業は国内を主戦場として
いるから、合意後の対応は容易であると
思われ、対応するために、多くの費用を
要するとは考えにくい。

・要は、目的整合性の観点から、費用負
担をどこまで求めるかは、経営の意思決
定に属する範疇であり、監査人との協議
や実務動向を踏まえて、決定する。

◆注目される米国の動向

IFRS導入にあたり、日米という世界
1・2位の経済大国が全面的に依拠する
ことを明らかにしていないことが問題を
複雑化させている。

・現状分かっているのは、数年中に受け
入れするかどうかを検討するということ
だけである。

・既存の会計基準との整理や税務との関
係など、検討課題が多い。

・振り返れば、会計制度は、地味ながら
時の経済大国がリードして決定してきた
経緯がある。

複式簿記は、中世イタリアで発祥し、
当時世界では経済発展が目覚しい地域で
資本家と事業家の利益計算を客観的に行
うものであった。

・また、産業革命の英国では、設備投資
が膨大となり、設備投資を固定資産とし
て捉え、減価償却による利益計算を行う
制度が定着した。

・戦後世界経済は、米国が牽引し、MA&
金融工学が一般化され、企業結合会計
金融商品会計の制度導入を主導したこ
とは間違いない。

IFRSは、EUが企画立案し、導入を主張
する。世界経済をリードしているとは言
いがたいEUが主導することの違和感があ
る。

・老練なEUは、会計の伝統やインフラが
十分でない新興国を巻き込んでいる。
丸呑みによる制度構築は、新興国にとっ
てコスト安で魅力的であり、EU+新興国
連合で、デファクトを目指す。

・尤も、ロ、中など一癖ある新興国
IFRSを単純に全面的に取り入れるわけで
はなく、原則受け入れた上で、カーブア
ウトと言って、都合が悪いところを切出
す方針を固めている。

・主導権争いの帰趨に注目すべきであろ
う。

◆日本への影響

・今回の導入により、日本企業には悪影
響を与えるとされている。

・悪影響を与えるとされる理由は、端的
にいえば、過剰設備・過剰雇用・過剰債
務によるデメリットを被る大企業が多い
とされるからである。

穿った見方をすれば、日本の優秀な企
業の日本的経営慣行を否定するリギュレ
ーションをグローバルスタンダードと称
して、押し付けることにより、日本企業
の相対的地位の低下を図ったとも考えら
れる。

・なお、筆者がいう日本的経営慣行とは
、主に以下の事項を指す。

*株式持合による安定的な商取引関係の
構築

*安易な時価発行増資をしない代わりに
、メインバンク制度による資金調達

*従業員に手厚い制度、終身雇用・企業
別組合による労使協調サービス残業
許容、低い有給休暇消化率)

*低廉かつ明確なインセンティブがない
役員報酬(覇による経営というよりは、
徳による経営。)

*グループ内子会社設立(子会社上場も
ある。)他

・勿論上記の日本的経営慣行は諸手を挙
げて礼賛するものではない。

・徳による経営などは、経営者の人格に
依拠するものであり、客観性が乏しく、
投資家からみると、分かりにくい側面も
ある。

・その趣旨や結果を誤解して、現実を直
視せず、企業努力による改善を怠慢し、
苦境に陥いり、最悪は倒産に至った名門
企業は少なくない。

・要は、程度問題である。

IFRSは、一言で本質を言い充てれば、
含み益経営の否定であり、短期的な業績
追求の指向は一層強まるであろう。

キャッシュ・フローには注目

・ご留意頂きたいのは、これらは、キャ
ッシュの喪失を伴うものではないことで
あり、IFRSに拠ろうとも、現状基準に拠
ろうとも、キャッシュ・フローは変化が
ないことである。

キャッシュ・フローとは、キャッシュ
の増減を原因別に再分類したものであり、
前提によって結果が変わってくる利益と
は異なるからである。

・PERやPBRに依存した評価は、無視し得
ないが、キャッシュ・フローを創出する
原動力やBS構造、ビジネスモデルに着目
した本質に迫る評価が重要であろう。

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