先週は方向感がみえないなか、マネーが行き場を探しているといった相場であった。BRICS会合では基軸通貨ドルに対する言及はせず、世界全体がこの方向感の見えない中、じっと状況を見守っている。
BRICS各国にすれば、ここでへんにことを荒立てて、ドル下落、長期金利上昇による米国発の危機を起こされたのではたまらないといったのが本音であろう。
今週はFOMCと23日以降に過去最大級の米国債入札が予定されている。本来であれば長期金利が上昇するところであるが、金曜日は米国債が買われている。
先週格付会社のS&P、ムーディーズが相次いで、カリフォルニア州の格付けを引き下げる方向を示しているにもかかわらずである。
FOMCでは政策金利は据え置かれるだろうが、年内の利上げを織り込んでいる市場に対しては、国債買入増額等のメッセージを発し、長期金利抑制に動くことも十分予想される。何も出さなければまた長期金利は上昇しまうからである。
今週は、NYダウはニュートラル、米国債買い、商品は売られれば拾うというスタンスで望みたい。
<株式> | 価格 | 前日比 |
米国のみ株安 | ||
NYダウ | 8,539.73 | -15.87 |
日経平均 | 9,786.26 | 82.54 |
香港ハンセン | 17,920.93 | 144.27 |
ドイツDAX指数 | 4,839.46 | 1.98 |
<債券> | ||
債券高 | ||
米国10年債 | 3.79% | -0.07% |
日本10年債 | 1.43% | -0.01% |
<為替> | ||
ドル安、ユーロ・円高 | ||
ドル−円 | 96.23 | -0.27 |
ユーロ−円 | 134.23 | 0.12 |
ユーロ−ドル | 1.3948 | 0.0053 |
豪ドル−円 | 77.57 | 0.40 |
<商品> | ||
金高、原油安 | ||
NY金先物 | 935.60 | 1.60 |
NY原油先物 | 69.62 | -1.75 |