金の現物価格は18日のNY時間に931ドルから920ドルへ急落したかと思えば、20日のNY時間に928ドルから940ドルへ急上昇し、激しい動きになってきた。一方、20日のドル指数(ユーロ、円、ポンド等主要通貨に対してのドルの相対的価値を表す指数)は81.21に下落し、5ヶ月ぶりの安値に迫った。
このように金価格とドル指数(ドルの価値)は逆の動き(逆相関)をする。
このドル安の動きは、ドル資産から高利回り資産への資金の移動が続いていることが背景といわれている。金利の低いドルを調達して、ドルを売り、新興国の通貨にかえた上で、新興国の株式等収益性の高い商品に投資する、いわゆる「ドルキャリートレード」である。
ドル金利を上げてドル高にはできないという想定のもと、レバレッジをきかせて積極的にリスクをとりにいっているのである。
収益性の高い商品は何も新興国株だけではない。ドル売り−金買い、ドル売り−商品買いも同様の動きである。これが行き過ぎると、またクラッシュしてリーマンショック時のようにリスク商品売り−ドル買いのパニック的な動きになるであろう。円キャリートレードの時と同じことを繰り返すのである。
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