- スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラーが28日発表したデータによると、2月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は前年比18.6%低下した。前年比で過去最大の落ち込みを示さなかったのは16カ月ぶりで、前月比はマイナス2.2%だった。
- 主要10都市圏の価格動向を示す指数は前月比2.1%低下。前年比ではマイナス18.8%となった。10都市圏についても、前年比で過去最大の低下とならなかったのは16カ月ぶり。
- これはあくまで前年比でのマイナス幅が過去最大の落ち込みを示さなかったということで、前年比ではまだ大幅に低下している状況には変わりはない。2006年半ばのピーク時と比べると、10都市圏の指数は31.6%低下と低い水準となっている。まだ近く底入れするとは言い難いのである。
- この2月を基準に下げトレンドが変わると過程した場合に、最も楽観的なシナリオを描いた場合でも、下記グラフのように住宅価格が上げに転じるのは2010年7月でまだ1年数ヶ月先である。この時までは住宅価格は下がり続けるのであって、底は10都市圏の指数でピークから39.4%になる。
- 最も楽観的なシナリオでもまだ約8%は住宅価格が下落するので、この下落に金融機関、個人が耐える体力が残っているのであろうか。
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