CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、企業の信用リスクを対象としたデリバティブです。保険みたいなものです。CDSの買い手は保険料を払い、企業が破綻した場合に、その企業の債務(社債等)の元本が保証されます。この保証料のレートをCDSスプレッドと呼びます。
このCDS取引は相対取引なので、スプレッドの情報はオープンになっていないのですが、東京金融取引所は運営しているHPで個別企業のスプレッドが見れます。http://www.j-cds.com/jp/index.html
一般的にスプレッド1,000bp(年間の保証料が元本の10%という意味です)を超えると倒産危険水域だと言われます。10%金利を上乗せしないと資金が借りられないくらいのリスクがあると考えてください。
先ほどの東京金融所のHPで1,000bpを超えている企業は、アイフル、武富士、オリックス、JAL、ソフトバンク(980bp)になります。どの企業も右肩上がりでスプレッドはどんどん拡大していっています。年末にかけてさらに状況は悪くなると思います。
日経平均が短期的に上がっているからといって、あわてて飛びつかないようにしましょう。あくまで冷静に、底はまだあります。