アメリカの公的機関の金保有量は現在8,134トンで世界一です。現在の通貨発行量1兆800億ドルをこの金保有量で割ると1オンス(31.1g)あたり4,133ドルになります。同様の計算で1973年は1オンスあたり年平均223ドルでした。通貨で計った金の価値は35年でなんと約18.5倍になっています。
1973年当時のロンドンの金取引価格(年平均)は1オンス97ドルだったので、金の価値が18.5倍になっているとすると、現在の金取引価格は1,800ドルあってもおかしくないと思うのですが。あくまで通貨に対する金の準備率が一定と仮定したときの話です。ちなみに現在の金取引価格は810ドルです。