右のグラフを見てください。1975年〜2005年までの現金、定期預金(1年)、株式(日経平均)の資産の推移を表したものです。上が物価上場率考慮前、下が物価上昇率考慮後です。現金で保有していると金利は付かないので、物価上昇率考慮後(下図)では、物価上昇率分価値が目減りしていきます。株式、定期預金は、物価上昇率考慮後(下図)でも資産は1.6倍〜1.7倍に増えています(但し、税金は考慮していません)。
この事例からもわかるように、実質金利=名目金利-物価上昇率 という関係が導き出されます。ここで名目金利とは定期預金でいえば銀行が付ける表面利率をいいます。現在だと1年定期は0.5%程度ですね。これが名目金利です。この式からも物価上昇率以上の名目金利で運用しないと資産は増えないということがわかります。
資産運用の際は実質金利で考える必要があります。