最近、よく耳にする「インフレ」ですが、「インフレ」とはモノやサービスの値段が上がって、相対的に通貨の価値が下がることを言います。「デフレ」はちょうどその逆です。安定した正常な経済の状態では、物価は年間で2〜3%は上昇します。
実際に1975年〜2005年の物価上昇率を見てみましょう(右図を参照)。期間によって異なるものの、30年間で消費者物価指数が1.9%上昇しています。米とビールの値段も上がっていますね。1975年にはビール大瓶1本171円で飲めたのに、2005年には337円になっています。同じ通貨なのに価値が下がっているのですね。消費者物価指数の上昇率1.9%を前提とすると、1975年の通貨100円は2005年には56円に目減りしているのです。もし、金利が付かないタンス預金等をしていると、通貨は増えないので、確実に価値が目減りしていくのです。