運転資金を詳しくというコメントがありましたので、今回は運転資金について書きます。
運転資金=流動資産の中で事業に使用しているもの(A)−利払いを伴わない流動負債(B)
(A)は、流動資産の中には、事業活動に必要な水準を超えて保有する現金や有価証券があります。これは非事業用資産と考えて、(A)から取り除きます。
(事例)
流動資産100
現金及び預金20(内訳営業用現金5、余剰現金15)※ここで営業用現金の目安は売上高×05%〜2%
有価証券10(すべて余剰とみなす)
(A)=流動資産100−余剰現金15−有価証券10=75
(B)は、流動負債全体から、利払いを伴う負債(短期借入金、1年以内返済・償還予定の長期借入金・転換社債)を引いて算出します。
(事例)
流動負債90
短期借入金25
1年以内返済予定長期借入金10
(B)=流動負債90−(短期借入金25+1年以内返済予定長期借入金10)=55
よって、運転資金=(A)75−(B)55=20 となります。