WACC=D/(D+E)×rD×(1-税率)+E/(D+E)×rE
D:有利子負債 E:株主資本(時価総額) rD:負債コスト rE:株主資本コスト
株主資本コストをCAPMのモデルから算出すると
株主資本コストrE
=リスクフリーレート+β×リスクプレミアム
=リスクフリーレート+β×(市場全体の投資利回り−リスクフリーレート)
=2.1%(20年国債)-0.17(β値)×5.0%(リスクプレミアム)
=1.25%
この場合、常識的に考えて株主資本コストが1.25%というのはあり得ません。なぜかというと、1.25%だと国債より信用力のある株式ということになってしまうからです。リスク認識が国債より低いということです。株式の期待収益率は6〜7%が一般的です。
今回は保守的に7%でWACCを算出してみることにします。
WACC=71百万円/(71百万円+16,927百万円)×2.0%×(1-42%)+16,927百万円/(71百万円+16,927百万円)×7%
=6.98%