帝国繊維の5期分のROIC、FCFを見てみましょう。
(単位:億円)
2001/12 | 2002/12 | 2003/12 | 2004/12 | 2005/12 | ||
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ROIC | 13% | 17% | 21% | 36% | 19% | |
FCF | 17 | 24 | 22 | 13 | 13 | |
総投資額 | -4 | -8 | -6 | 9 | 0 | |
売上高 | 214 | 219 | 217 | 253 | 209 |
ROICが高く、十分価値創造していますね。2001年12月期〜2004年12月期まで上昇していますが、これはどちらかというと総投資額を減らすことで実現させていると思われます。グロスキャッシュフローはほとんど変わっていません。将来のFCFの成長は、調達した資金を新規投資に回し、資本コストを上回る利益を上げて初めて達成されるのであり、投資額を減少させれば、将来的にも現状のFCFを維持していくだけになります。
2004年12月期は売上高253億円と突出していますが、これは消火栓ホースの取替需要や消防の特殊車輌の売上増加による特殊要因です。
今後も積極的な投資を行わず、外部環境も変わらないとすれば、ROICは20%前後、FCFは13億円を維持するに留まると推測されます。