企業とは資金提供者(株主、債権者)から資金を預かって、事業に投資しています。もちろん資金提供者には資金提供に対する対価(リターン)を払わなければなりません。1億円の調達でリターンが5%(年利)であれば、年間5百万円支払います。(株式発行か借入かは無視します)その5百万円の原資は事業に投資をして得られるリターンです。ということはそのリターンが5%を下回っていたら、事業をすればするほど、企業が立ち行かなくなるということです。要するに企業の価値が破壊される(企業価値が減少する)ということです。ということは良い企業とは、事業に対するリターン(投下資産利益率)が高く、資金提供に対するリターン(加重平均資本コスト)が低い企業です。このスプレッドが大きければ大きいほど企業の価値がより大きく創造されます。こんな企業の株式価値が価格(時価総額)より割安であれば是非購入すべきです。
投下資本利益率>加重平均資本コスト ⇒ 企業価値の創造