企業の評価も打出の小槌の事例で考えれば、同じことです。
企業の評価は永続性を前提に成り立っているので、10年だけというのはありえませんが、ここではとりあえず10年のキャッシュフローで考えます。
この企業が営んでいる事業は10年間、毎年1億円でのキャッシュを生み出します。この企業が営んでいる事業の価値は9.47億円ですね(単位を変えただけです)。この企業が1億円の現金、有価証券等を持っていたとします。この資産は事業と関係がないものですが、これは企業が保有しているものなので、企業価値に含めます。そうすると企業価値は10.47億円(9.47億円+1億円)となります。要するに事業から得られるキャッシュ(将来に渡るもの)と現在保有している非事業用資産の合計が企業価値ということになります。
続きは次回