将来の収益力とは将来のキャッシュ(現金)を生み出す力だと考えましょう。
ということは、バランスシートに反映しないのれんの価値を求めるには、将来のキャッシュ(現金)がどのように生み出されるかを予想することが必要だということになります。
ここで将来のキャッシュ(現金)について考えます。
毎年1回100万円の現金が出る打ちでの小槌があったとします。期間は10年間です。
このうちでの小槌が999万円で売っていたら買いますか?
単純に考えると100万円×10=1,000万円で1万円安く得だから買おうと思いますよね。
でもそれは毎年出てくる現金100万円がいつも同じ価値だということが前提となっています。10年後の100万円と現在の100万円は同じ価値でしょうか?
現在の100万円であれば年1%の定期預金に10年預ければ、毎年1万円の利息(現金)を生み出します。10年後の100万円はずっと10年間何の現金も生み出しません。
そう考えると明らかに現在の100万円のほうが価値が高いと考えられます。
将来の現金より今手元にある現金のほうが価値が高い
将来の100万円と現在の100万円を比較する場合は、ただ、表面上の価格(100万円)で比べるのではなくて、将来の100万円を現在価値に置き換えた上で比べる必要があります。
続きは次回