FCF:フリーキャッシュフローと呼びます。いわゆる投資家に帰属するキャッシュフローです。このFCFが将来どれだけ見込めるかによって、株価は決定されます。FCFは営業CFと投資CFに分かれます。営業CFとは単純に営業活動いわゆる本業から得られるCFで、投資CFは設備投資等投資活動によるCFです。
ここで重要なのは営業CFです。これが一時的ではなく恒常的にマイナスだと営業すればするほど、キャッシュいわゆるお金が減っていくのです。会社が存続すればするほど、あなたの投資したお金が減っていくということです。
そんな上場企業あるのか?例えばいまホリエモン事件で話題になっている上場企業です。
① ② ③ ④ ⑤
営業CF -248 -323 -77 -945 -2,872
投資CF -39 -153 309 -29 -2,483
FCF -287 -476 232 -974 -5,355
この企業はここ3年はもちろん黒字、増収増益で好調な企業です。
変だと思いませんか?本業から得られる営業CFがずっとマイナスです。
この企業の株式の価値(時価総額)はなんと240億円。将来240億円のキャッシュを生み出すらしいです。どうやってだ。説明してくれ。
売上高、利益等PLだけを見ていてもその企業の本来の姿はわかりません。キャッシュを見るようなくせとつけましょう。せめて、営業CFがマイナスになっていないかだけでもチェックしなければ、ライブドアの二の舞ですよ。